しこりの有無や大きさのほか、乳がんの乳房内での広がりを調べるのに大切な検査です。専用の装置で乳房を圧迫してX線撮影を行いますが、圧迫するとき痛みを伴うことがあります。未閉経の方の検診は生理後に行ったほうが良いでしょう。対比するため原則として両方の乳房の撮影を行います。
当院では最新鋭のデジタルマンモグラフィ装置を導入いたしました。
(※注)以下の方は、原則としてマンモグラフィ検査を行いません。
授乳中又は、卒乳後半年未満の方、妊娠中の方、ペースメーカー等体内留置物のある方、豊胸手術後の方
しこりの有無や大きさの精査、さらに大まかな良性悪性・がんの組織型の診断が可能です。
当院では血流の状態がわかるカラードプラー法や良性悪性の鑑別に有用なエラストグラフィを行える最新鋭の装置を用いております。
マンモグラフィと超音波である程度の診断はできますが、大切な乳房を扱うので病理検査を行って確定診断とします。明らかに良性である場合は行いません。
5mm以上のしこりを発見したとき局所麻酔下にボールペンの芯ほどの太さの針を用いて円筒形に組織を採取して病理学的診断を確定します。
がんであった場合はさらにホルモン反応性・HER2・Ki-67(MIB-1)を調べて治療方針を決定するので重要な検査です。
3mm以下の小さなしこりに対し細い注射針でしこりを穿刺・吸引して得られた細胞を調べます。
良性悪性の鑑別ができますが、判定が困難な場合もあります。
マンモグラフィでしかわからない病変や針生検でも診断が困難な場合に行う検査です。大掛かりな装置が必要で、実施は他院に依頼します。
日本人の約40%を占める、乳腺濃度が高い方(デンスブレスト)は、マンモグラフィでのレントゲンが通過しにくく、白く映るため、同じ白く映る乳がんが発見しづらくなります。
そのため、当院では、デンスブレストでも病変を見つけやすい超音波検査(エコー)の併用をオススメしております。
(注:石灰化など、マンモグラフィでしか発見できない病変もあります。マンモグラフィとエコーの併用が大切です。)
芦屋市のマンモグラフィ検診で来院された場合、視触診とマンモグラフィを行います。
暫定的な結果は当日お知らせできますが、もう一人のマンモグラフィ読影認定医とダブルチェックを行った後、2週間以内に最終結果をご報告します。
少しでも異常を認めればエコーによる精査を行います(保険診療です)。
任意の乳がん検診で来院された場合も同様ですが、乳房の状態によりマンモグラフィとエコーのいずれかまたは併用をお勧めしています(自費診療です)。
しこりや違和感などの症状があって来院された場合(保険診療です)、マンモグラフィとエコーを行いますが、若い方の場合マンモグラフィを行わないことがあります。
異常を認めれば病理学的検査を行いますが、基本的に検査はすべて来院当日に行います。
他院での検査結果を持って来院された場合でも期間があいていたり不明確であったりした場合同じ検査を行うことがあります。
組織検査の結果がんであった場合、さらにがんの広がりや転移の有無を調べる検査(MRIやCTなど)を他院に依頼します。